2026年6月初旬 | シーマン(浅茂川漁港)
結論から言う。
餌巻きエギ、使え。
以上。
……というだけだと記事にならないので補足するが、俺はジギングをメインにやってきたルアーマンであり、前回の釣行までは「餌を使う=なんか負けた気がする」という完全に根拠のないプライドを持ち続けていた。
そのプライドを今回ゴミ箱に捨てたら竿頭が獲れた。スルメ31杯・シロイカ2杯。
意地を張っていた自分に言いたい。お前は間違っていた。
この日のスペック


| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 日時 | 2026年6月初旬 |
| 乗船 | シーマン(京丹後市網野町 浅茂川漁港) |
| 出船 | 17:30 |
| ライト点灯 | 19:00過ぎ |
| 水深 | 60m |
| ヒット棚 | 40〜45m(8割)、底付近(棚抜け後) |
| タックル(イカメタル) | セフィアリミテッド メタルスッテ UK-B62-GS / バルケッタFカスタム 150DH / セフィア8+ PE0.6号 |
| タックル(オモリグ) | テンリュウ BRIGADE TOBARI BT6102S-MHS / ハイパーフォースLB C3000MHG(夢屋ハンドルノブ換装) / セフィア8+ PE0.6号 |
| 釣果 | スルメ31・シロイカ2(竿頭) |
シーマンについて 京丹後市網野町・浅茂川漁港出船。最大18名乗船可能な大型船で、船首・船尾ともに広く大型クーラーも余裕で積み込める。キャビンや通路も広く、ポイントまでの移動が快適。トイレは前方に男性用小便器、後方に個室トイレ完備で、いつ乗船しても清潔に保たれているので女性も安心して利用できる。釣ったイカを入れる個人用生簀あり、氷サービスあり、釣行後の水道・ハンドソープまで完備と至れり尽くせり。「快適に釣りに集中できる環境づくり」への投資がすごい船だ。船長も気さくで優しく、ソロアングラーにも心強い。予約は公式サイトから。
【前提】俺はルアーマンであり、餌を使うことに謎の抵抗があった
今シーズン2回目のイカメタル釣行。俺はジギングやキャスティングをメインにやってきたルアーマンだ。餌を使わなくていい釣りが好きで、これまでずっとそうやってきた。
だから「餌巻きエギ」という存在は知っていたし、効果があることも知っていた。知っていたが使いたくなかった。理由は「なんか違う気がする」という完全にフィーリングベースの話であり、論理的な根拠は一切ない。
前回の釣行で俺はその意地をどこまで貫けるかを試した。結果、隣のベテランアングラーが餌巻きエギでバンバン掛けてたのを横目に、俺は通常のエギとスッテで闘っていた。
隣のほうが釣れていた。明らかに。
これは「好みの差」でも「運の差」でもなく、「正解と不正解の差」だなと思った。前回釣行が終わった瞬間に俺の意地は死んだ。
今回の新兵器:キーストン「ニボッシー」+鶏ささみジャーキー

餌巻きエギに踏み切った俺が選んだのはキーストンの「ニボッシー」2.5号(8g)だ。
スルメイカに強いと評判で、サイズ感もイカメタルのドロッパーとして使いやすい。まぁここまでは普通の選択肢なんだが、問題は巻く餌の方だ。
巻いた餌は鶏ささみジャーキー。
……そう。犬のおやつ。ペットショップで普通に売ってるやつ。
鶏ささみやキビナゴが定番とは知っていたが、「臭いの強い乾物系も普通に効く」という情報を事前に仕入れていた。鶏ささみジャーキーは臭いが強く、繊維質で崩れにくく、保存性も抜群で手も汚れない。531円でAmazon翌日配送。完璧じゃないか。
半信半疑で使ったら普通に釣れた。
【考察】なぜスルメには餌巻きが効いて、ケンサキには効かないのか
ここで少し立ち止まって考えたい。
この日、スルメイカは餌巻きエギにヒット、ケンサキ(白イカ)は全て鉛スッテにヒットだった。同じ夜、同じ船、同じ棚で、2種類のイカが全く違う反応を示した。
これは偶然じゃないと思う。
スルメイカは回遊性が高く群れで動く。餌巻きエギから放出されるアミの匂いと視覚的な集魚効果に反応しやすい。嗅覚・集魚トリガーが有効に働くイカだ。
一方ケンサキは、メタルのフラッシング・シルエット・棚の精度で食ってくる。匂いや集魚には依存せず、視覚トリガー優位のイカだと思っている。だから鉛スッテの動きと光に反応した。
「同日同船での両種の行動差」という現場データがそれを証明している。ある意味これ以上ない検証だった。
実際、若狭〜丹後エリアのケンサキ狙いのイカメタルで釣果に直結するのは棚の精度・ドロッパーのカラー選択・シャクリのリズムであって、餌巻きはあくまでサポート要素という認識が現地でも強い。「餌まき入れても入れなくても変わらない」という船長やアングラーも少なくない。
つまり今後の使い分けはシンプルだ。
スルメ狙い→餌巻きエギ有効。ケンサキ狙い→スッテ・エギのカラーローテーションが重要。
同じイカメタルでも、狙う魚種によってアプローチが変わる。これが今回の一番でかい収穫かもしれない。
実釣:ヒット棚40〜45m、棚が抜けたらオモリグで底へ

17:30に浅茂川漁港を出船。ポイントまで約30分。19:00過ぎにライト点灯して本番スタートだ。
ヒット棚は40〜45mが約8割。
水深60mのポイントで、底から徐々に上げていくとこのレンジで反応が集中した。ニボッシー+鶏ささみジャーキーのコンビがよく乗る。スカッと乗る感触は気持ちいい。
ただ、40〜45mで当たりが出なくなってきたとき、もう一度底から探り直したくなる。そこでオモリグタックルにチェンジして底を叩いた。
これが正解だった。底付近を丁寧に探るとぽつぽつヒットが続く。棚が抜けたらオモリグで底、というローテーションを繰り返して数を伸ばした。
棚に固執してぼーっと同じレンジを探り続けるのが一番ダメだというのは釣り全般に言えることだが、イカメタルでも同じだった。当たり前の話だけど体で覚えると説得力が違う。


やはり「ウキウキトップ」の穂先が夜間に強すぎた
セフィアリミテッド メタルスッテ UK-B62-GSには「ウキウキトップ」という俗称がある。

グラスソリッドの穂先が浮き釣りのウキみたいに見えること、そして微細なアタリまで拾えて心がうきうきすることが由来らしい。なんかかわいい名前だけど、夜間の実釣で使うと笑えないくらい機能する。
暗い海でロッドを持ち続けるイカメタルは、穂先の動きを追い続けるだけで目が疲れる。ウキウキトップはその穂先の視認性が異常に高い。浮き釣りのウキを連想させるカラーリングのおかげで、暗い中でも穂先の動きを自然と目が追える。疲れ方が段違いだ。
余談だが、前回の釣行でこんなことがあった。俺はミヨシ(船首)にいたのだが、トモ(船尾)側にいた別のアングラーの穂先が妙に目に入る。よく見るとウキウキトップだった。船の前後という距離があっても、夜間の集魚灯の下でしっかり視認できた。自分の穂先だけでなく、他人の穂先まで見えてしまうくらいの視認性だ。
これには理由がある。開発した富所潤氏によると、この穂先の配色パターン・色付き部位の長さは無数のパターンを試した末の結論らしい。しかも室内と実釣では見え方がまるで違うため、無数の穂先サンプルを実際に船に持ち込み、集魚灯の下での夜間視認性を徹底的に検証したとのこと。そのこだわりが、使う側への圧倒的な恩恵として返ってきている。開発者がそこまでやってるなら、夜間に見やすいのは当たり前だという話だ。
しかも今回はムギイカサイズの小型も混じっていたが、このグラスソリッド穂先なら微細なアタリも明確に拾えた。「心がうきうきする」という命名は伊達じゃない。長時間釣りでの集中力の持続という意味でも、このロッドを選んだのは正解だったと改めて思う。
結果:スルメ31・シロイカ2で竿頭

最終釣果はスルメ31杯・シロイカ2杯でトップ。
同じ日の他船ではシロイカ竿頭50杯超という数字も出ている。今シーズンはシロイカの入りが早いらしい。
シロイカが本格的に回ってくるのは時間の問題だ。今年は早めに来るかもしれない。そのときはタックルとアプローチを切り替えて挑む所存。
セフィアリミテッドを2回使って思うこと
このロッドを使うのは今回で2回目。
夜間のイカメタルで圧倒的に使いやすいというのは前回から感じていたが、使い込むほどに「感度が高い=当たりが拾える=釣果に直結する」という連鎖を実感する。
10万円超のロッドを買う理由は前回の記事に書き尽くしたので繰り返さない。ただ今回の竿頭という結果が「高いロッドを買った言い訳」ではなく「正しい投資の回収」だったことは明言しておきたい。
まとめ:ルアーマンとしてのプライドは一旦捨てろ
今回の学びを3行でまとめる。
餌巻きエギ(ニボッシー)はスルメイカに有効。 鶏ささみジャーキーも機能した。餌を使いたくないなんて謎のプライドは釣果の邪魔をする。使えるものは使うべし。
棚が抜けたらオモリグで底を叩く。 ひとつの棚にこだわり続けるより数が伸びる。当たり前だが体で覚えると違う。
ウキウキトップ(穂先)は夜間釣行で本領を発揮する。 視認性と感度の高さは長時間釣りでの集中力維持に直結する。前回記事で詳しく書いたけど、2回使って確信に変わった。
次はシロイカ爆釣を狙いたい所存。
シーマン(浅茂川漁港)の予約・詳細は公式サイトから。

