結論から言う。子供用に「短ければ取り回しやすいだろう」と安易に選んだショートロッドは、見事に失敗だった。
6月中旬、家族でのイカメタル釣行に向けて、子供用のロッドを新調した。選んだのはクレイジーオーシャンの「オーシャンウィップ イカメタル OWIM-B50E」。全長152cmという、かなり極端なショートロッドだ。
子供が振り回すことを考えると、長いロッドは取り回しに苦労するだろうという読みがあった。実際、長さだけで言えば狙い通り。腕の短い子供でも持て余すことはない。
問題は長さじゃなかった。
硬すぎた、それだけの話



このロッド、商品説明を見返すと「繊細な操作でイカを魅了し僅かなアタリを瞬時に掛けていく攻めの究極スタイルに特化」とある。要するに、玄人向けの掛け調子ロッドだ。
俺がメインで使ってるセフィアリミテッド UK-B62-GSの穂先に慣れてるせいもあるが、OWIM-B50Eは穂先のしなりがかなり少ない。鉛スッテを装着した状態でも、穂先がほぼ真っ直ぐに近い状態を保つ。
これがどう影響するかというと、イカの当たりを目視で察知しにくい。ただでさえ集中力が続かない子供に、繊細な掛け調子ロッドを持たせてどうする、という話だ。完全に俺のリサーチ不足だった。ロッド自体は悪くない。使い手を選ぶロッドだっただけだ。
セフィアSSメタルスッテ F-B511ML-S に買い直した



もう一度原点に帰って、シマノの中から選び直した。子供用なので高価格帯は最初から考えていない。条件は「短め」かつ「柔らかめ」。この条件で行き着いたのが、セフィア SS メタルスッテ F-B511ML-Sだ。
全長は180cm。OWIM-B50Eと比べると30cm近く長くなる。正直、子供にはやや取り回しにくいサイズかもしれない。
ただ考えてみれば、釣りをしている時間の大半は竿を出している状態であって、振り回す瞬間はそう多くない。だったら多少長くても、肝心の「アタリが取れる」「掛けやすい」を優先すべきだ。長さで選んで失敗した直後だけに、この判断は早かった。
調べてみると、この柔らかさは偶然じゃなかった。セフィアSSの掛け調子モデルは穂先にタフテックインフィニティという素材を採用している。柔らかくて感度がいいのが売りの素材で、OWIM-B50Eのような硬めの穂先とは設計思想からして別物だ。穂先の硬さの違いは「個体差」じゃなく「最初から狙って作られた違い」だったわけだ。
おまけで、今回のセフィアSSにはXシートフロントトリガーというグリップ機構も搭載されている。これまで上位機種だけの装備だったが、今回ようやくSSクラスにも降りてきた。人差し指や中指を引っ掛けて持つタイプで、挟むタイプより指が痛くなりにくく、シェイクもしやすい。子供が長時間振り回すことを考えると、これも地味にありがたい仕様だ。
比較するとこうなる

①オーシャンウィップ OWIM-B50E
②セフィアSSメタルスッテ F-B511ML-S
③セフィアSSメタルスッテ F-B66MH-S
④セフィアリミテッド UK-B62-GS
俺がメインで使ってるセフィアリミテッド UK-B62-GS(ウキウキトップ)も並べてみる。
| 項目 | オーシャンウィップ OWIM-B50E | セフィアSSメタルスッテ F-B511ML-S | セフィアリミテッド UK-B62-GS(俺のメイン) |
|---|---|---|---|
| 全長 | 152cm | 180cm | 188cm |
| 硬さの印象 | 玄人向け、掛け調子寄り | 掛け調子だが柔らかめ(タフテックインフィニティ採用) | ウキウキトップ専用設計、目感度特化 |
| 穂先のしなり | 少ない(鉛スッテ装着でもほぼ直線) | しなりあり、アタリが見やすい | 長いグラスソリッド穂先で極小アタリも視覚で逃さない |
| 向いている人 | 操作性重視の経験者 | 初心者・子供 | 微細なアタリを掛けにいきたい経験者 |
並べてみると、三者三様の方向性がよく分かる。OWIM-B50Eは短さで操作性を取りに行ったロッド、UK-B62-GSは長い穂先で目感度を極限まで高めたロッド。そしてセフィアSSは、その中間にある「初心者でもアタリが見える」ポジションだ。子供に持たせるべきだったのは、最初から「短いロッド」じゃなくて「穂先が素直に動くロッド」だった。
まだ実釣未使用だが
セフィアSSメタルスッテ F-B511ML-Sはまだ実際の釣行では使っていない。自宅で振ってみた感触では、穂先がしっかり柔らかく、これなら子供でもアタリを目で見て楽しめそうだ。
本来、購入前のリサーチ段階で気づけたはずのことだった。だが、ただでは起き上がらない。失敗から学ぶことができれば、その失敗は成功なのである。

