スペーザリミテッド+冷海水が最適解。冷えキントレーにさよならした理由。

タックルレビュー

イカメタルのクーラーボックス、まじで何でもいいと思ってた時期が俺にもあった。

「どうせ夜釣りだし、安いクーラーで十分やろ」という謎の楽観。その結果、翌朝クーラーを開けたら氷がほぼ全部溶けてた。イカは死んでるんだけど、なんか元気がない。いや死んでるんだから元気はないんだけども。あの透明感がない。

それから1年かけてクーラーを買い替え、冷えキントレーを導入し、試行錯誤した。で、出た答えがこれだ。

スペーザリミテッド35L+冷海水ぶち込み。

冷えキントレーは今年で卒業することにした。


結論

  • クーラーの本命はスペーザリミテッド35L(NS-C35Y)
  • 冷えキントレーは不要
  • 保存は冷海水にぶち込むだけでいい

以上。「なんで?」って人だけ読み進めてほしい。

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アイスボックスVL 30Lで失敗した話

最初に買ったのはシマノ アイスボックスVL 30L(約2.4万円)。

スペック上は「氷保持4日間」とある。釣り入門クーラーとしては普通に優秀な部類だと思う。値段も手頃だし、文句を言う気はない。

ただ、イカメタルは6〜8月がメインシーズン。真夏の夜釣りである。

帰港して車に積んで帰宅するのは夜中の2時か3時。しんどいのでそのままクーラーごと放置して寝る。で、翌朝開けると——氷がほぼ全部溶けていた。

イカは腐ってはいない。でも発色が悪い。透明感がない。新鮮なケンサキイカ特有の「小豆色のぶつぶつがついたり消えたりするやつ」が明瞭じゃない。

たぶん保冷力の問題なんだろうとは思っていたが、見て見ぬふりをしていた。


スペーザリミテッド35Lに変えたら翌朝が変わった

シマノのハイエンド、スペーザリミテッド35L キャスター(NS-C35Y)に買い替えた。約4万円。アイスボックスVLの1.6倍。

高い。素直に高いと思った。でも翌朝の差が全然違った。

夜中3時に帰宅。クーラーはそのまま放置して就寝。翌朝開けると——イカが透明だった。

小豆色のぶつぶつ(色素細胞)がくっきり見える。身に透明感がある。「昨日釣ってきたやつ?」ってなる見た目。これが保冷力か、と素直に感動した。

真夏のイカメタル、保冷力への投資はちゃんと返ってくる。ここをケチるのだけはやめておけと言いたい。


去年1年間、冷えキントレーを信じていた

スペーザリミテッドに買い替えたタイミングで、シマノのイカ冷えキントレー AC-C81R(約5,000円)も一緒に導入した。

これはイカを1杯ずつ仕切りに並べて冷やすトレー。整然と並んだイカの見た目は圧倒的で、遊漁船がSNSや釣果ブログにあげる写真としては最高に映える。「今日はこんなに釣れましたよ」感が一目瞭然。遊漁船側にとっても集客上おいしい絵になるので、冷えキントレー使いはそれなりに多い。

ただ、俺には向いていなかった。

イカを1杯ずつトレーに並べる時間。翌日、トレーを洗う手間。墨が入り込んだ隙間を洗い流す時間。

手間に見合ってるか、正直わからなくなってきた。


今年から冷海水ぶち込みスタイルに切り替えた

冷えキントレーを使うのをやめることにした。代わりに採用したのが冷海水保存だ。

なぜ氷でなく冷海水なのか。締めた直後にすぐ冷却することが鮮度保持の要だからだ。魚は脳締め・血抜き後にバケツに放置すると発熱して身が痛むと言われている。イカも同じで、締めたらすぐ冷やすのが正解。冷海水ならイカをぶち込んだ瞬間から全体を均一に冷やせる。ちなみに冷却は1〜2時間もあれば十分らしいので、あとはそのまま帰るだけでいい。

やり方はシンプル。

  1. 氷をビニール袋に入れてしっかり結ぶ(真水と海水が混ざらないようにするため)
  2. ポイント到着後、船の生簀用ホースからクーラーに海水を入れる
  3. 釣れたイカをある程度生簀に泳がせてから締める
  4. 締めたイカをクーラーの冷海水にぶち込む(余力があればフォーセップで墨袋抜きと内臓除去までやるとベター)
  5. あとは帰るまでそのまま

ビニール袋はレジ袋だといつの間にか破れていることがあるので、業務用の厚手ポリ袋が安心だ。俺が使っているのはこれ。

ハウスホールドジャパン 超厚ポリ袋 30L GT33(Amazon)

この方法を参考にしたのはYouTubeチャンネル「釣りぴちTV」。魚屋目線でのイカの締め方・保存方法を丁寧に解説してくれていて、かなり参考になった。

釣りぴちTV – YouTube

ちなみに35Lを選んだのは、もともと冷えキントレーありきのサイズ選びだった。トレーがジャストフィットするのが35Lだったからだ。冷海水運用に切り替えた今となっては少し持て余す気もするが、釣果が多い日の保冷力を考えると小さすぎるのも怖い。悩ましいところではある。


で、冷えキントレーと冷海水、イカの状態に差はあるのか

正直に書く。俺には違いがわからなかった。

去年の冷えキントレー運用と今年の冷海水運用、持ち帰ったイカの見た目も味も、俺のレベルでは判別できなかった。

「じゃあ冷えキントレーでよくね?」という声が聞こえてくるが、それは違う。

冷海水の方が圧倒的に楽なのだ。並べる手間なし。帰宅後すぐ寝られる。翌朝トレーを洗う必要なし。夜中の3時に帰ってきて、30秒でクーラーを車から降ろして終われる。

これは正義。我々ビジネスマンに連休はない。一刻も早く寝て翌日(というか当日)の仕事に備えねばならんのだ。

ありがとう、冷えキントレー。そして、さようなら。


スペック比較

シマノ アイスボックスVL 30Lシマノ スペーザリミテッド 35L
型番NX-430VNS-C35Y
容量30L35L
氷保持4日間(公称)6日間(公称)
キャスターなしあり
価格約2.4万円約4万円

こんな人にスペーザリミテッドを勧める

真夏のイカメタルをやる人。帰宅が夜中2〜3時になる人。翌朝のイカの顔色が気になる人。「いい道具を長く使いたい」派の人。該当するなら迷わず買え。

アイスボックスVLでいい人

港から30分圏内で釣って、帰ってすぐ捌く人。クーラーなんて魚が入ればなんでもいいと思っている人。そういう人には約4万円は完全にオーバースペックだ。アイスボックスVLで十分。なんなら安いやつでもいい。


まとめ

イカメタルのクーラー、本命はスペーザリミテッド35L。アイスボックスVLとの差は真夏の翌朝に出る。

冷えキントレーはSNS映えという意味では本物。ただ、味も見た目も俺には違いがわからなかった以上、帰宅後30秒で終わる冷海水スタイルの方が圧倒的に合っている。

約1.6万円の差は、翌朝のイカを見れば元が取れたと思える。

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