9万円で25セフィアリミテッド メタルスッテ F-B65ML-Sを予定外に購入した理由【知らないからこそ高い方を選ぶ】

タックルレビュー

最近またやってしまった。予定外の買い物。

ということでその買い物が正解か不正解はまだ迷っているところではあるが、今のリアルな気持ちは今しか書けないであろうから、何を思ってそのロッドを選んだのか、その決断の過程をここに残したい。

この記事の目次(クリックでジャンプ)

  • そもそもなぜもう1本必要だったのか
  • 予定外の9万円でイカメタルロッドを購入した
  • スペックで比べるとこうなる
  • 知らないからこそ高い方を選ぶ
  • 現行モデルのレビューとか感想も語りたい
  • ウキウキトップは体験できた、F系の上位はまだ知らなかった
  • なぜMじゃなくMLだったのか【開発者本人の解説】
  • エクスチューンの魅力も分かった上で見送った
  • 9万円は俺にとって買える金額だった
  • タックル沼に大きなアタリもハズレもない
  • その後の報告

そもそもなぜもう1本必要だったのか

事の発端は先日の釣行だった。

釣行自体は特に何のトラブルもなく、いつも通り納竿していつも通り帰宅した。ロッドを清掃していると違和感に気づく。

自分のメイン機、セフィアリミテッド メタルスッテ UK-B62-GS。通称ウキウキトップの穂先、その先端についているはずのトップガイド(糸を通す小さいリング)が、消えていた。抜け落ちたわけじゃない。根元からポッキリ折れてなくなっていた。ない。ないのよ。

いやおかしいやろ。どこかにぶつけた記憶もないし、雑に扱った自覚もない。むしろ普段以上に大事に扱ってたつもりだった。なのにガイドの根元だけが、いつの間にか折れてなくなっていた。下船時だったのか、車に積み込む時だったのか、それすら分からない。でも事実として折れているので、責任は自分にある。

とりあえず釣具屋さんに電話して事情を話したところ、店員さん曰く「稀にある事例ですね」とのこと。個体差というか、たまたま俺の買った個体がそういう当たりだったのかもしれない、と。慰めなのか呪いなのか分からない一言をもらった。後日改めて店舗まで持ち込んで、詳しく見てもらうことになった。

で、修理をお願いしたんだけど、ここでもう一発食らった。穂先パーツの入荷に1ヶ月以上かかると言われたのだ。

ちょっと待て。7月中旬、今からイカメタルの超本格シーズン。この1ヶ月をリミテッド抜きで過ごすのはメンタル的にもしんどい。

ということで、泣く泣く「もう1本買う」という選択肢が急浮上した。これが事の顛末。

予定外の9万円でイカメタルロッドを購入した

まず最初に結論から書いてしまうと、今回俺は「25セフィアリミテッド メタルスッテ F-B65ML-S」を新品約9万円で購入した。まぁ高い。

というかそもそも俺のメイン機、セフィアリミテッドUK-B62-GSも似たような値段だったりする。だから今回は「ワンランク下げて凌ぐ」んじゃなくて「同ランクをもう一本増やす」という、冷静に考えると謎の判断をしている。

そら迷う。1ヶ月のピンチヒッターに9万も出すか?というかそもそもピンチヒッターの域を超えてないか?という葛藤はあった。しかし9万円払った。

ということでなぜワンランク落とさず、むしろ最新モデルを選んだのかの理由をまとめる。

スペックで比べるとこうなる

文字だけだと立ち位置が分かりにくいので、25セフィアリミテッド メタルスッテの全7アイテムを表で並べてみる。

品番全長(ft.)全長(m)継数(本)備考
F-B65ML-S6’5″1.963今回購入したのはコレ
F-B63M-S6’3″1.913
F-B63MH-S6’3″1.913
R-S62M-S6’2″1.883
R-S66MH-S6’6″1.983
R-B68MH-S6’8″2.033
UK-B62-GS6’2″1.883既に所有(現在修理中)

こうして並べると、UK-B62-GSが全アイテム中1番のショートレングス、対してF-B65ML-Sは真ん中よりちょっと長め、というのが分かる。長さだけ見ても、単純な「上位互換」じゃなくて、そもそも狙ってる釣り方が違うロッドだというのがなんとなく伝わると思う。

ちなみに7機種もあるように見えるけど、R-から始まる3本はオモリグ用。今回はイカメタル用のロッドを探してたので、実質F-B65ML-S、F-B63M-S、F-B63MH-Sの3機種から選ぶことになる。UK-B62-GSはウキウキトップという別ジャンル枠なので、比較対象というよりは「代役候補の中で一番近い立ち位置」くらいの見方で見てもらえればいい。

知らないからこそ高い方を選ぶ

代役候補は2つあった。1つは21セフィアエクスチューンB511UK-GS(約4.9万円)。ガイドが折れたUK-B62-GSと同じ「ウキウキトップ」系統で、操作感の違和感がほぼゼロ。コスパも良い。正直これで十分だった。

なのになぜ25セフィアリミテッドF-B65ML-S(約9万円)を選んだのかというと、ロッドの調子ごとの違いに関しては俺自身まだ右も左も分かっていなかったからだったりする。

今のイカメタル用ロッドの手持ちは、セフィアリミテッドメタルスッテUK-B62-GS、セフィアSSメタルスッテF-B511ML-S、セフィアSSメタルスッテF-B66MH-S、そしてダイワのエメラルダスAIR IM K510MLB-S(去年はこれ1本で回してた、まだ記事にはしていない)の4本。グラスソリッド穂先を使っているのはUK-B62-GSだけで、あとはカーボン系の穂先になる。じゃあ同じF調子でもSSグレードとリミテッドグレードで実際どこまで釣りが変わるのか、乗せ調子だとどれだけアタリの出方が違うのか、それを俺は体でちゃんと分かっていなかった。

ただ、これが「イカメタルの誘い方」そのものの話なら別だ。誘い方に関しては、イカメタルを始めてからのこの1年でみっちり体に叩き込んできたし、自分なりの指標もちゃんとある。今回分からなかったのはあくまで「ロッドの調子の違い」の相場感で、そこは完全に未経験ゾーンだった。

だから今回は勉強の意味も込めて、コスパで妥協せず最新の上位機種を選んだという話。

現行モデルのレビューとか感想も語りたい

あとロッドを買うなら当然レビューしたり比較したりしたいし、そのためには現行型が必要だったという流れ。

エクスチューンを否定したいわけじゃない。ただ発売から5年落ち(2021年発売)というのは事実で、しかも型落ちじゃなくグレード違いだから今後もラインナップに残り続ける。だったら今書くべきは、昨年出たばかりでまだ情報が出揃っていない方だろうと思った。結局アクセスが集まりやすいのは新しい情報で、せっかく書くならそっちを先に押さえておきたい。

それでなくとも代役ロッドなんてのは4万円くらいで済ませられる話だった。これを記事に生かさない手はない。じゃあ4万円払って「代役でした、以上」で終わる記事を書くのではなく、9万円払って「セフィアリミテッド、調子違いで比較してみた」の方に繋げたい。損を選んで得を取る狙い。

ウキウキトップは体験できた、F系の上位はまだ知らなかった

タックル構成のバランスという意味でも理由がある。UK-B62-GSは今年から使い始めたけど、これが単純な「掛け調子」じゃないことを今回調べ直して知った。ロングでしなやかなグラスソリッド穂先のおかげで基本は「乗せ」の超高感度ティップ、そこにベリーからバットにかけて絶妙な張りを持たせることで、微小なアタリでもスパッと掛けにいける、いわば「掛けられる乗せ調子」というハイブリッド仕様らしい。乗せの気持ちよさと掛けの強さを両方欲張った設計ということ。

逆にF調子は手持ちのSSグレードでしか触ったことがなく、上位モデルの完成度はまだ知らなかった。シマノの製品ページを覗くと「王道のメタルスッテ調子」という紹介文があって、高弾性カーボンを使ったファストテーパーなのに、繊細でナチュラルな誘いを入れられる柔らかさも兼ね備えた乗り重視のミディアムライトモデル、とある。潮が緩い状況、水深60mまでの比較的浅いフィールド、パラシュートアンカーで流していくような重いスッテがいらない局面にドンピシャらしい。しかもアタリを見逃さず掛け合わせられる操作性を持ちながら、しなやかながらベリーからバットにかけてのパワーは秀逸で、大型のケンサキイカも不安なく抜き上げられるという。

こう並べられると「じゃあ試すしかないやろ」ってなる。スペック表を読んでるだけで財布の紐が緩んでくる、これもう一種の呪いだと思う。

これを加えることで「ウキウキトップの乗せ×掛けハイブリッド」「Fの掛け・乗せ」という使い分けがより明確になる。潮が速い日、乗せ主体で誘いたい日、大剣が絡む日で竿を変えられる。UK-B62-GSが戻ってきたら「同じセフィアリミテッドで系統だけ変えるとここまで釣り方が変わる」という記事も組める。これは実際に両方使い込んでみないと書けないネタのはずだ。

ちなみにイカ先生の誘い方の要点は「止めが一番大事(最大20秒)」「タナ取りが全て」「少しでもおかしいと感じたら即合わせ」。この「止め」でアタリを乗せていく感覚が、ウキウキトップ(乗せがベースで掛けの強さを足したハイブリッド)とF系(M/MLでモデルごとに掛け・乗せがはっきり分かれたシリーズ)でどう違って出るのか、身をもって比較できるのは正直ちょっと楽しみにしている。

なぜMじゃなくMLだったのか【開発者本人の解説】

代役を検討している間、せっかくだからちゃんと調べようと思ってYouTubeを漁った。イカ先生こと富所潤氏が開発インストラクターとして、ともにファストテーパーのF-B63M-SとF-B65ML-Sの違いを解説している動画がいくつも出てきた。曰く、この2本は素材もコンセプトも同じなのに性格が全然違う「兄弟なのにキャラが違いすぎる」レベルらしい。F-B63M-Sはテンポよくシャクってピタッと止めてカッと掛けにいく、いわば操作して掛けにいくタイプ。対してF-B65ML-Sはしなやかに曲がって、こっちが多少誘いを雑にやっても穂先が勝手に仕事をしてくれて、大きいイカを潮に乗せて獲るのが得意なタイプ。動画の中で富所氏自身「車で言うオートマとマニュアルの違い」と例えていて、撮影でタレントさんに持たせる時は必ずF-B65ML-Sを選ぶという話もしていた。理由は誘った後の止めが多少下手でも竿がそれを吸収してイカを乗せてくれるから、要するに初心者でも扱いやすいということらしい。

俺は数釣りより「今日はこの1杯」を狙って記事にしたいタイプだし、動画の中で富所氏が「個人的にはMLがすごい気に入ってる」と言っているのを見てしまった以上、選ばない理由がなくなった。開発者本人が画面越しに「こっちが好き」と言ってくるのは、正直かなりズルい営業だと思う。効いた。

さらにシマノ公式のインタビューでも、富所氏は今回のリミテッドを「メタルスッテゲームにとってのロッドの集大成」と位置付けていて、使用感のストレスのなさを最優先に研ぎ澄まして作り込んだと語っている。研究開発の苦労話まで聞かされた後に「じゃあやっぱりエクスチューンで様子見ます」とはならなかった。これも背中を押された理由のひとつ。

エクスチューンの魅力も分かった上で見送った

もちろんエクスチューンB511UK-GSの魅力も分かっている。

  • UKそのものだから違和感ゼロ
  • 約4.9万円で買える
  • コスパは間違いなく最強
  • リミテッドとの比較記事も書ける

1ヶ月だけの代役と割り切るなら、こっちの方が合理的なのは間違いない。

ただし、これを買うと結局「サブ機」で終わる。数年後まで残るコンテンツになるかというと少し弱い。俺の場合、ロッドを買う→シーズン(約3ヶ月)使う→ブログに書く、という流れになる。読者から質問が来るほどブログはまだ育ってないし、収益化もできてない。それでも来シーズン、再来シーズンと使い続けるたびに記事のネタは積み上がっていくわけで、つまりロッド代はほぼそのまま将来の記事制作費でもある。この視点で見ると、コスパでは劣ってもリミテッドの方が投資効果は高いと判断した。

9万円は俺にとって買える金額だった

にしても9万円もの追加投資をよく決断できたなと我ながら思うけど、これはシンプルに9万円が俺にとって迷わず出せる金額だったというだけ。よくも悪くも。

これがもし家のリフォームとか車の乗り換えみたいな、桁がもう一つ二つ上の話なら、死ぬほど悩んで比較検討して、それでも一旦保留にする。でも9万円は迷わなかった。スマホをポチる感覚とそこまで変わらない金額で、しかもタックル選びのミスは死なない。実釣機会もブログネタも取れる範囲。結局ここに尽きる。買える金があったし、必要だった。だから9万円で購入した。

タックル沼に大きなアタリもハズレもない

ここまで予定外の9万円のロッドを買うための自分に対する言い訳を並べてきたわけだけど、結局のところ相場は存在するから、タックルにも大きなアタリもハズレもない。特にセフィアリミテッドみたいなシマノの上位機種であればなおのこと。安いのには理由があるし、高いのにも理由がある。時間をかけたところで相場を大きく外れたお得なロッドなんてのは存在しない。

ということで俺は金で時間と記事ネタを買った。悩まない代を払っただけ。この判断が吉と出るか凶と出るかはセフィアリミテッドUK-B62-GS復帰後の使い比べ次第だけど、過去を吉にするか凶にするかも自分次第だから、吉にできるよう頑張るのみ。学びの過程として捉えたい。というのが俺が予定外にロッドを買い足した過程になる。

その後の報告

これを書いてる今、続報が入った。釣具屋さんに持ち込んだところ、なんとその場でトップガイドを直してもらえた。あっさり治った。

じゃあ最初に言われた「穂先パーツの入荷に1ヶ月以上」はなんだったのかという話だけど、それとは別で、念のため穂先本体の交換パーツも釣具屋さん経由でメーカーに発注してもらっている。こっちはまだ届いていない。つまり目先の応急処置はついたけど、根本のパーツ交換は引き続き進行中、という状態。

で、結果的に9万円払ってF-B65ML-Sを買う必要はなかったかもしれない。このタイミングでそれに気づくの、正直笑うしかない。でも買ってしまったものは仕方がない。9万円払って得た教訓と記事ネタと2本目のリミテッドは、もう俺の手元にある。

F-B65ML-Sはまだ実戦投入していない。次回の釣行で満を持してデビューさせる予定。使用感はまた別記事でしっかり書く。

参考になればうれしい。おしまい。


関連:セフィアリミテッドUK-B62-GSのウキウキトップについてはこちらも参照

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