墨抜きに手こずって釣り時間を溶かしてた話【イカ締め後の処理を高速化するフォーセップ】

タックルレビュー

結論から言う。イカの墨抜き用フォーセップは、ちゃんとしたサイズのものに変えるべきだ。

具体的には、林釣漁具製作所(HAYASHI)の「イカの墨抜きフォーセップ」。これに変えてから、1匹あたりの墨抜き・内臓処理にかかる時間がマジで激減した。空いた時間でもう1投できる。釣り人にとって、これ以上のメリットはない。

500円フォーセップで何匹も墨袋を破ってきた話

恥ずかしい話だが、以前は500円くらいの小さいフォーセップを使っていた。

イカメタルやオモリグで型のいいイカが乗ると、当然サイズも大きくなる。ところが小さいフォーセップだと、墨袋をうまく掴みきれない。先端が短くて奥まで入らないし、リング部分も小さくて握りにくい。

無理につまもうとすると、墨袋を途中で破ってしまう。身全体が墨で真っ黒に染まって台無し。あるいは内臓が途中で千切れて、せっかくの活け締めイカが入ったクーラーの中がドロドロになる。500円のフォーセップで何十匹もこれをやってきた自分を今思うと、ただの修行僧だったとしか思えない。

俺はイカの処理をしに船に乗っているのか。否、イカを釣りに来ているんだ。なのに気づけば手元はずっと墨袋と格闘していた。本末転倒もここまで来ると芸術的。

一番痛いのは、ここで時間を取られること。1匹に手こずっている間に、生簀の中の他のイカは死後硬直で身が締まってくる。締まったイカは余計に墨袋・内臓を抜きにくくなる。結果、また時間がかかる。完全な悪循環。

ちまちました処理に時間を溶かしている間、当然竿は出せない。イカを釣りに来てるのに、イカの処理でタイムアップ。これが一番もったいない。

林釣漁具製作所のフォーセップに変えてからの変化

このフォーセップ、サイズがしっかりある。65mmのハサミ部分が奥まで入って、墨袋をがっしり掴める。大きいイカでも逃げない。これだけでもう感動レベル。すんごい。

ラチェット(固定ロック機構)が付いていないのも地味に大きい。ラチェット式だと、掴む→固定→外す、という手順が必要で、その分手間がかかる。こちらは握って離すだけのストッパーレス仕様。掴んで、抜いて、離す。すぐ次のイカへ。このリズムが釣りには合っている。

カラーはネオクローム。見た目だけの話だが、暗い船上でも見つけやすいし、単純に持ってて気分がいい。

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実際の処理フロー

生簀にイカが溜まってきたら、以下の流れで処理している。

  1. ヤマシタ(YAMASHITA) エギング エギ王 イカ絞めで、イカを締める
  2. このフォーセップで墨袋・内臓を抜く
  3. 冷海水へ即イン

このサイクルが速くなったことで、「処理待ちのイカが溜まる」という状況がなくなった。

季節によっても、この速さの重要度は変わる。5〜6月くらいの水温なら、生簀に入れたイカは多少時間が経っても生きている。ところが真夏は夜でも気温・水温が高く、生簀の中に放置していると水温上昇でイカが弱って死んでしまう。夏場はとにかく早めに締めて処理する必要があるので、1匹あたりの処理スピードがそのまま釣果の質に直結する。

墨抜きの具体的なやり方

持ち方が重要。イカの耳がついている側が背中、その反対側がお腹。お腹側を上にして持つ。

フォーセップを胴の中、お腹側から差し込む。そのまま中へ入れていくと、墨袋(黒い袋状の部分)が見えてくる。この墨袋をフォーセップでしっかり挟んで、ゆっくり引く。コツは「引っ張る」というより「内臓ごと押し出す」イメージ。これでスルッと抜ける。

ここで一つ重要な注意点。イカが死んでから処理すること。生きたまま墨抜きをしようとすると、イカ自身が反応してキュッと締まってしまい、うまく抜けない。エギ王イカ絞めでしっかり締めてから取り掛かるのが前提になる。

慣れると本当に早い。1匹あたり5〜10秒くらいで終わる。動画で見た船長の早業にはまだ程遠いが、それでも以前の「1匹に1分近くかかって墨袋を破る」状態からすると別世界。数釣れる日でも、処理待ちで竿を置く時間が大幅に減った。

まとめ

墨抜きフォーセップは「ちゃんとしたサイズのもの」を選ぶ。これだけで処理時間が変わって、結果的に釣りに使える時間が増える。

イカメタル・オモリグで数釣りを楽にしたい人には、地味だが効果の大きい投資だと思う。500円フォーセップ時代の自分には戻れない。林釣漁具製作所さん、いいフォーセップを作ってくれてありがとう。

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